大阪・関西万博訪問記(その1)
4月13日より開催してはやくも1か月以上たつ大阪・関西万博には、筆者が深く関わっているアイルランドが単独のパビリオンを出展している関係ですでに3度ほど訪問していますが、その際に感じたことや万博の魅力、訪問時のこつ等について、今後ご案内できればと思います。
開催前には全般的にメディアから辛口の批判ばかりが目立った大阪・関西万博2025(正式名:2025年日本国際博覧会)は、たまたま大阪で実施されるだけであって、本来名称の通り日本の博覧会であり、国中で盛り上がるべきイベントで、そもそも最初の維新と政権の政治的思惑から始まり、資金面・運営面でも数々の問題が噴出して関西圏を除けば、ほとんど認知度が低く、悪評判ばかりが目立ちました。
しかし、いざ始まってその具体的な内容が明らかになりパビリオンやイベントの具体的な魅力が発信されるに連れて、評判が上がっている現状ではないかと思います。
入場者数も最初こそ予定より大幅に少ないというようなネガティブキャンペーンの嵐から、今は徐々に入場数が増えてきており、混雑ぶりも目立つようになってきています。
例えば、海外パビリオンで最も人気のあると言われているイタリアパビリオンは、カラバッジョの名画やミケランジェロの彫刻が持ち込まれていて、実際の美術館のように直接実物が見れる等素晴らしいパビリオンですが、私が4月に訪問したときは、予約して入りましたが、予約なしでもその時は、1時間ほど待てば入館できた時もあったのに、最近の情報では予約なし訪問では、4時間待ちという話も出ており、予約自体も取りにくくなっているようですので、それだけ来場数が増えてきていて、口コミで人気のパビリオンは益々入りにくくなってきているのが現状と思われます。
一方で、人気パビリオン以外で気軽に入れる国のパビリオンや展示も多く、万博会場内を気軽に歩くだけで色々な国のイベントが行われているスペースもあちこちにあり、またギネス記録で世界最大の木造建築物と認定された素晴らしい大屋根リングの上をぶらぶら散歩して(1周徒歩40分程度かかかります。)
パビリオンの外観を眺めるだけでも楽しい雰囲気を味わうことができます。さらには、昼夜のウォーターショーや夜のドローンショーは予約してなくてもリング上からも見れる楽しめる毎日のイベントです。
ところで大阪・関西万博のメインテーマをご存知でしょうか?
ほとんどの人は、知らないと思いますが、「いのち輝く未来社会のデザイン」がメインテーマであり、未来の新しいテクノロジーを具体的に目の前で見れることでも筆者としては非常に楽しく、例えばマツコデラックスのアンドロイド作成で有名な石黒博士がプロデュースした「いのちの未来」パビリオンでは、実際にアンドロイドの実物を見ましたが、鉄腕アトムではありませんが、実際に人型のロボットやアンドロイドが身近にいる未来が目の前まできていることを実感できたりしました。
また、若い世代にとっては、特に様々な海外の国の存在、文化、食や人々を身近に体験できるということだけでも、非常に価値があることを訪問して改めて強く感じました。
その辺の具体的な魅力を今後多少なりともお伝えするとともに、ただ良いことばかりでなく運営面での問題点もまだ多く訪問する際の注意事項や回る際のこつについても知っている範囲でお伝できればと思いますので今後お見逃しなく。
Y.T.
筆者が関係するアイルランドパビリオン
イタリアパビリオンのカラヴァッジョの名画(バチカン美術館所蔵)
人気No.1ガンダムパビリオンの実物大ガンダム